今回は、「仕事」について紹介します。
- 課長がどういう存在かわからない
- 係長との違いは?
- 部長との違いは?
- 課長の楽しさは何?
- 課長の目指すべき方向は?
課長(中間管理職)を目指す人、もしくは課長昇進が決まった人、そして現在課長の人は必読です。
この記事を読むと、『課長』の立ち位置を明確にして、必要なスキルを知り、目指すべき方向性の確認が出来ます。
今後のキャリアアップに必要な情報を多く盛り込んでいますので、是非最後まで読んで頂きたいです。
参考書籍:はじめての課長の教科書
書籍情報
<書籍情報>
はじめての課長の教科書
*著者:酒井 穣
*発行:株式会社ディスカバー・トゥエンティーワン
*画像引用:Kindle
【はじめに】
課長とは・・・
『課長』という言葉はよく聞きますが、一体何者なのでしょうか。
係長でもなく部長でもなく、課長の仕事とは・・・
私も課長として働く事が決まった際は、具体的に何かと聞かれてもわからなかったのですが、本書に出会った事で、その悩みが解決しました。
今回参考にした本は、「課長にしか出来ない仕事。」「課長ならではの楽しさ。」「課長のメリット」等々、沢山のリアルな背景を思い浮かべながら読み進める事が出来て、とても参考になりました。
本屋さんに並べられている本の中には、経営についてや、リーダーシップ・仕事術的な本は沢山ありますが、課長(中間管理職)をメインとして書いてある本は珍しいと思います。
3ステップで紹介
では、実際に課長という立場の仕事は何をしたら良いべきかを紹介していきます。
【①課長の立ち位置】⇒【②課長に必要なスキル】⇒【③課長が目指すべき将来ビジョン】の3ステップで紹介していきます。
是非、この記事を最後まで読んで、『優秀な課長』の座を掴み取りましょう!!
【3ステップで紹介】課長の仕事
①課長の立ち位置
1.課長の立ち位置を理解
『課長』という立ち位置は、一般社員では最上位で、管理者としては最下位の位置にあり、「経営情報と現場情報が交差する場所です。」
具体的に言うと、経営者達の考えるビジョンは課長に向かい、社内の現場情報も課長に向かうので、上からも下からも情報が入ります。
トップは夢を描き、一般社員は現実を見るため、そのギャップを橋渡しする役割となります。
2.『部長』と『係長』との違い
部長と係長とはどう違うのか簡単に説明します。
【部長】
・部長の部下は課長であり、頑張っている課長を管理すれば良いので、業務的には楽。
・現場から離れて時間が経過しており、正直わからない事が多く、責任はとるからやり方は課長に任せるというタイプが多い
【係長】
・現場経験が長く、知識も豊富でエース級が多い。
・管理職ではないが現場情報を多く持っている。
2.『課長』は何をすべきか
そして、課長は何をすべきかというと、部下の管理が一番メインです。
エース社員や問題社員など玉石混合で、その部下達のモチベーション管理をする必要があります。その中で、大切なポイントを以下の通りまとめてみました。
- 会社に大切にされていると思わせる。
- 1人の人間として、能力だけでなく人間性に興味を持つ。
- 部下1人1人を熟知する。
- 金による報酬はしない。
- 点をとるエースストライカーだけ評価しない
- コミュ力、ムードメイカー等、現場を明るくしてくれる人も評価する。
- 数値ばかりで見ると冷たい組織になる
- 休暇も取らせる。
成果主義である以上、数値で評価してしまう場面もありますが、そればかりやると意欲は下がる一方です。
部下1人1人を人間として大切にし、才能を発掘してあげることが、課長としての大切な仕事です。
②課長に必要なスキル
課長になる人は、これまで血のにじむ努力をした、エース社員が多いと思います。
今度は、課長という立場で部下を見ると、「自分がやった方が早い」「もっとうまくやれる」「何でそんな事出来ないんだろう」等々、自分と比較していろんな思いが出てくると思います。
しかし、自分の方がうまくやるのは当たり前です。そんな考え方は今すぐ捨てて、部下を安心させて働いてもらう事が重要です。
そこで必要なスキルを3つに絞りましたので紹介します。
1.褒め方、叱り方、
褒める場合は、自分と比較してではなく、相手が今まで出来ていなかった事が出来ていたかどうかに注目する。無関心に誉めるのはNG。人前で誉める事を意識しましょう。
また、叱る際は1対1でこっそり指摘してあげましょう。感情的に叱るのは、自分の感情解消が目的になってしまいがちなので、要注意です。
2.ストレス管理
監視ではなく部下の能力を信じて注目してあげます。弱すぎず強すぎず、適度なストレスでパフォーマンスアップします。相手によってストレスレベルが違うので要注意です。
3.コーチング
部下から相談を受ける場合が当然あると思いますが、基本的に “答えはその人の中にある” と考えましょう。
アドバイス不要!!誘導尋問NG!!なぜ?なぜ?の多様も非難してるみたいなのでNG!!
自分で考える事に意味があります。
③課長が目指すべき将来ビジョン
課長というのは前述した通り、やることいっぱいです!!
そこで、将来ビジョンを設定し、自分がどうなるべきかの目標設定をした上で、課長という職務を遂行する事が、自分にとっても良い方法だと考えます。
将来ビジョンは人それぞれ変わってくると思いますが、次のステップとしての目標設定は、一番分かりやすい例をいうと、『部長』への昇進です。その他は、管理職としてのキャリア転職や独立・起業など、身につけたスキルを活かして、さらにキャリアアップを目指す方が多いのではないでしょうか。
1.部長を目指すべき!?
まず部長になったらどうなるかを簡単に考えてみましょう。
- 仕事が減って給料が上がる
- 経営者を目指せる
- 部長昇進は、運もある
- 実際のスキルは課長と変わらないので、転職の際は給料が下がる可能性が高い
- 合併時は、(人件費が高いので)リストラ対象になりかねない。
- 現場を離れているので、自分より現場に詳しくスキルの高い部下を監督しないといけない
悪い例が多くなってしまいましたが、部長へ昇進するとどうなるかをイメージしておくことは大切です。部長になる事は良いことばかりではなく、一生会社にしがみつくのか、自分の力で別の道に進むのかを選択する、人生の分岐点とも言えそうです。
2.課長は、社内を変える努力をする
どの道に行くとしても、課長として何をやってきたか、実績を残す事が大切です。目標数字の達成ばかりではなく、社内を変える事に努力する事も重要です。
一生懸命働いている課長は、会社が完璧では無いことに気付いているいると思います。そして、同時に改善点が思い浮かんでいても、一般社員に会社を変える力はほとんどありません。
しかし、会社は世の中の流れに合わせて変えていかないと、衰退していきます。
そこで、夢と現実を理解している課長が、世の中の流れを掴んで変えていこうと挑戦する事が、会社・社員そして自分にとっても良い勉強になります。
また、結果を出すことが出来れば、課長としての実績となり、次のステップに進む際の武器となります。
昇進や転職の際に、決まって面接がありますが、「『課長』として何をしましたか?」という質問が必ずと言って良いほどあります。
課長の実績作りを始めから意識しておけば、次のステップに行く際にも有利となります。
3.課長のマインドチェンジ
課長になるまでは、ひたすら自分の数値目標を達成する為に、がむしゃらに動いていたと思います。しかし、課長以上になると昇進は運やタイミングも関わってきます。
そこで、前述した通り会社を変える努力をする為には、昇進を諦めて動くという気持も大切となってきます。
これは、失敗を恐れずに、自分はどうなっても良いから人の為に頑張ろうという気持が、結果的に周囲の信頼を得る事に繋がります。
失業してもなんとかなるかという貯蓄があれば、余裕ある人間となり、魅力が増します。そんな人が、成功していきやすい傾向があることも気付いて頂けると思います。
反対に、自分の力を過信しすぎてもいけません。
- 過去の成功体験は関係無し
- 過去にこだわることは危険
- これからは、部下が主役
- 考え方のギャップがあっても、部下の話をしっかり聞く
世の中の流れを掴んで、変化に対応出来る課長が一番必要とされ、同時に会社も強くなります。
まとめ
簡単におさらい
- 課長の立ち位置を理解
- 課長が必要なスキルを身につける
- 将来ビジョンを持ち、課長の実績を作る
ということで、今回は、
「3ステップで紹介!!課長(中間管理職)に求められる能力」
についてでした。
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