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幸せになる努力をしてますか?<■書籍紹介■『死ぬ瞬間の5つの後悔』>

このブログでは、私の人生に影響を与えた書籍を紹介していきます。

本というのは、読む人によって解釈が変わる場合もあります。

なので、このブログでは、本の要約ではなく、

この本を読む目的について紹介します。

人生、その時々に応じて、様々な悩みがあると思いますが、

大体の悩みは本屋さんで解決出来ます。

その中で、私に行動力を与え、悩みを解決してくれた書籍を紹介します。

今回の書籍は、↓↓↓です。

<書籍情報>

死ぬ瞬間の5つの後悔

*著者:ブロニー・ウェア
*訳者:仁木 めぐみ
*発行:株式会社新潮社
*画像引用:Kindle

あなたは、これから死ぬとわかった人と話しをしたことがありますか?

私はありません。そして、多くの人がそんな経験は無いのではないでしょうか。

この書籍の著者のブロニー・ウェアさんは、重い病気をもち余命宣告をされた患者を、

最後まで看取ってあげ、人生の最期を迎えるお手伝いをするという仕事をしてきました。

患者の方は、人それぞれ様々な経験を積んでこられ全く違う人生を歩んできています。

仕事を思いっきりやってきた人、家族の為に自分を犠牲にしてきた人、

若いうちから病気に悩まされた人・・・

ただ、最期に口にする後悔については、共通する部分がありました。

その後悔を”5つ”にまとめられています。

今を生きる私達もいつかは死にます。

後悔しない人生を歩む為の教訓がギッシリ詰め込まれています。

私は、本当に読んで良かったと思いました。

この書籍の中にも綴られていますが、

『あなたは、私たちの失敗例を教訓に出来るから、言い訳ができないのよ。』

その通り、ですね。

読んだからには行動にうつし、言い訳や後悔をしない人生にしたいですね。

テーマ

後悔一:自分に正直な人生を生きればよかった
後悔二:働きすぎなければよかった
後悔三:思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
後悔四:友人と連絡を取り続ければよかった
後悔五:幸せをあきらめなければよかった

※書籍引用

【後悔一:自分に正直な人生を生きればよかった】

グレースという女性は、DV夫に悩まされながら自分を犠牲にして生活してきました。

80代になり、ようやくその夫が老人ホームに入所する事が決まり、

グレースはついに自由を手に入れたと喜びました。

ただ、その喜びもつかの間で、グレースも不二の病におかされ、余命宣告されました。

しかも、その病の原因は、夫が吸うタバコの副流煙吸ったことによるものです。

ただ、後悔してもグレースの体はよくなりません。

ご飯を食べたり、お手洗いにいくのも補助がないと出来ません。

グレースは、『どうして夫をのさばらしにして、やりたい事をしなかったのかしら。

なぜ強くなれなかったのかしら。』と強く後悔します。

世間体を気にしたり、相手の期待に応えたいと思うのはしょうがないことです。

ただ、

誰も傷つけたく無いという気持ちは、自分を一番傷つけます。

相手が自分を罵倒する時というのは、自分が辛いから気持ちをぶつけてくるんですね。

幸せな人からは、悪い言葉は出てきません。

自分の心の望むままに生きるには、強い意志が必要です。

そして、全て自分で選択できます。

「自分に正直に生きる」

少しずつでも挑戦していきたいですね。


【後悔二:働きすぎなければよかった】

余命宣告を受けたジョンという男性は、すごく品格があり紳士的でした。

少年のような笑顔で、ユーモアもあります。

現役時代には沢山の仕事をこなして、充実した人生を送っていたつもりでした。

仕事にやりがいがあり、楽しくてやっていたのです。

妻のマーガレットは5人の子どもを育て上げ、あとはジョンといろんなところを旅したいと言うのです。

ただ、ジョンは仕事をやめず月日は15年を経過し、マーガレットは待ち続けました。

もういい加減引退して欲しいと、マーガレットがジョンに頼み込むと、「あと1年だけ・・・」と言い、すぐに仕事は引退しませんでした。

しかし、マーガレットに重い病気がみつかり、引退まであと3ヶ月のところで、息を引き取ります。

ジョンは、大きな後悔を残しました。

仕事の為に妻を失って、自分に何が残るんだと。

仕事ももちろん大切だけど、他に大事なものを見失ってはいけない。

一番大事なのはバランスなんだ。それが死を直前にした今までわからなかった。

妻を失ったジョンは、後悔を残したまま闘病生活を迎え、だんだん弱っていき、

「仕事だけが人生ではない」と言い残しこの世を去りました。

このお話は、仕事を頑張るビジネスマンに突き刺さるお話ではないでしょうか。

【後悔三:思い切って自分の気持ちを伝えればよかった】

ジョセフは97歳の男性とは思えないほど元気そうに見えた。

無邪気な笑顔を見せたり、穏やかな日もあればユーモアも出してくる。

そんなジョセフも余命宣告を受けた患者です。

しかし、家族はジョセフに本当の事を教えていません。

教えるのは怖くて、どう伝えたら良いのかわからない状況です。

しかし、日に日に弱っており、ジョセフ本人ももうすぐ死ぬとうすうす気付いています。

ブロニーは、ジョセフに本当の事を伝えてあげ、ジョセフも納得しました。

そこから、過去を振り返り、家族に対して自分の本当の思いを伝えることが出来なかった事に後悔をします。

ジョセフは家族を養う為、必死で働きました。家族との時間を作る事も無く、

子ども達に教えてあげたことも、「金の価値」と「稼ぎ方」だけです。

ただ、それが死ぬ前に何の役にたつんだろう。

息子は、自分の金にしか興味がない。

もっと、家族に愛していると伝えたかった。

暖かい家庭を築きたかった。

今では、そんな事を話し合う体力も残っていない。

最後は、担当ヘルパーも単価の安い違法営業者に変えられ、

寂しくこの世を去りました。

自分の気持ちを伝える事は、勇気がいることです。

ただ、相手がどんな反応するかは、相手が決めることで、

合わないと思われる事もあれば、今以上に深い関係になれる事もある。

勇気と正直さは必ず報われます。

思い切って、気持ちを伝えていきましょう。

【後悔四:友人と連絡を取り続ければよかった】

ドリスという女性は、施設に入所していました。

ブロニーも、たまに施設での仕事をする事があり、たまたまドリスの部屋にお世話しに行きました。

ドリスは、ブロニーの優しさに触れた瞬間、号泣してしまいました。

施設の介護職員というのは、人によりますが、業務的で愛情の無い人も多いそうで、

ドリスも施設入所から4ヶ月を迎え、人の肌の温もりを感じることが出来なかったそうです。

もともとは、元気に楽しい生活をしていたドリスも、施設に入所し、完全な孤独な状態になっていたそうです。

孤独死というのは実際にありえると思ったそうです。

家族も忙しく、なかなか面会にきてもらえません。

また、一番後悔している事が、友達と連絡を取る手段が無くなっていたことです。

友達も多く、いつでも連絡を取り合えると思っていましたが、

気付いたときには、誰1人連絡先がわからなくなっていました。

この孤独な状態のまま死んでしまうと思っていたところに、

ブロニーが友達を探すと言いました。

ドリスは、4名の友達リストを託し、ブロニーは賢明に探します。

すぐに1人は見つかりました。

エルシーという女性でしたが、あいにく病気を患っており、電話することも出来ません。

ドリスは手紙を書き、家族の方にお願いをして読んでもらう事にしました。

エルシーは笑顔で聞いてくれたと聞き、ドリスも嬉しくなりました。

そして他の友達ですが、残念ながら2人は既に無くなっておりました。

最後の1人は、あらゆる方法で調べた結果、やっとの思いで連絡先を知る事ができました。

ロレーヌという女性でした。

会うことは難しい為、ドリスから電話をかけることにしました。

緊張しましたが、勇気をかけて電話をすると、少し老いていましたが、

間違いなくロレーヌの声でした。

その瞬間2人は、若返ったかのように、お喋りに夢中になり幸せな気持ちを取り戻しました。

ドリスは、電話を止め、ブロニーに何度も「ありがとう」と言いました。

その数日後にドリスは眠りながら無くなりました。

いつまでも、当たり前が続くわけではない、ということですね。

【後悔五:幸せをあきらめなければよかった】

幸せは選べる いまこの瞬間の幸せ とらえ方の問題

ローズマリーという女性は、とても気性の荒い女性です。

いつも威張り散らし、気に入らない事があれば暴言を吐き捨て、

介護職員を何人もクビにしてきました。

そんな、ローズマリーは、昔若いころに結婚をして、

精神的にも肉体的にも虐待を受けたきたのです。

離婚をするにも名家だった為、当時の時代ではスキャンダル性が高く、

なかなか抜け出す事が出来ませんでした。

ただ覚悟を決めて、町から抜け出し、いちからやり直す決心をしました。

生活追われていたローズマリーは、心を閉ざし、

男性優位の社会で成功できるよう、強い意志を持ち、

知識を付け、激務をこなし、その地域では女性で初めて経営側の高い地位に立つことができました。

その実力もあってか、余命宣告された今でも威圧的な態度をとり続けてしまっています。

ブロニーは、そんなローズマリーに心で接することで、うちとけることが出来ました。

そして、死を目前にして幸せについて考え出しました。

ブロニーは常に幸せになることを考えており、いつも楽しそうな様子をローズマリーを見て、

ローズマリーも笑顔になりました。

そして、こんな自分が幸せになんてなったらいけないと勝手に思い込んでおり、

心を閉ざしていたローズマリーも気付きます。

笑顔になって幸せを感じても罪悪感なんて無いと。

結局自分で選んでいただけ、人の意見なんて関係ない、幸せは自分で選ぶ事が出来るんだ。

この事実を、死を目前にして気付く事ができました。

自分の人生が良くなるか悪くなるかは、自分で選択できるということですね。

まとめ

・自分で考え、自分で選択することで、後悔の無い人生を送ることができます。
・まず、自分にとっての幸せから考えていきましょう。

この書籍は、ブロニーの波瀾万丈な人生も描かれており、

とても感動する場面が多く、読み応えのある一冊です。

今回紹介したお話は、この書籍のほんの一部分で、

幸せな人生を送りたいと思う人にとって、心に響く言葉が沢山あると思います。

ブロニーは、数々の辛い経験をしてきましたが、

常に、

「微笑みとともに知る」

という言葉を信念として、乗り越えてきました。

笑顔でいると、笑顔の理由を探して、本当に楽しくなれるそうです。

笑顔の先取りですね。

笑顔は、人の信念を強く保ってくれます。

そして、人生を重ねて新たな言葉が追加されました。

それは、

「感謝とともに知る」

まさに、感謝の先取りです。

幸運が必ずやってくると思えば、自然と笑顔になり、感謝出来る。

そう思えばチャンスも増える。

幸せを掴むのは、自分次第ですね。

興味のある方は、是非書店へ!!!