今回は、豊かな人生を送るための「生き方」について紹介します。
- 豊かな人生を描く方法を知りたい
- 仕事も私生活も充実させたい
- 夢を持ちたい
- 燃える様な人生を歩みたい
- 何かを貫いてみたい
燃える様な人生を歩んでいますか??
そもそも、どう生きるかを真剣に考えたことはありますか?
後悔しない豊かな人生を送ろうとするには、努力が必要です。
そして、生き方の基盤となる考え方を持つことが大切です。
参考書籍:生き方
書籍情報

<書籍情報>
生き方
*著者:稲盛和夫
*発行:(株)サンマーク出版
*画像引用:Kindle
【はじめに】
大前提!!充実した人生の方程式!!
早速ですが、稲盛和夫さんが提唱する、仕事も私生活も充実した人生を送るために必要な方程式があります。
『考え方』×『熱意』×『能力』
ポイントは、掛け算であることです。足し算ではありません。何かがマイナスになると、全てがマイナスになります。
このシンプルな方程式に当てはめて、コツコツ努力していくことで、確実に正しい成果を出し続けることが出来るといいます。
常に前向きで、建設的で、感謝の心を持ち、善意に満ち、思いやりと優しさを持っている。努力を惜しまず足るを知り。当たり前のことが出来ている。
そんな人間って本当にいるの??という感じですが、出来ることならなりたいですよね??
是非、一緒に考えてみましょう!!
労働について
このブログは、働く方々に多く読まれているので、仕事=労働というところから深堀りしていきます。
『労働』と聞くと、あまり良いイメージは無い人が多い様に思います。
あくまで生きる手段とか、出来ること事ならしたくない。とか、様々なネガティブワードが飛び交うことが予測出来ます。
しかし、労働は、欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性を作るもの。金をもらうだけの単なる作業ではありません。
一生懸命働くと、おのずと魂が磨かれていき、厚みある人格を形成していきます。
この行動こそが、心を高め、人格を鍛錬する一番良い方法を考えられております。
方程式を分解してみよう
稲盛和夫式の方程式だけ見ても、わかるようでわからないようなフワフワした気持ちになるのではないでしょうか??
私はなりましたので、言葉の意味の解説を少しさせて頂きます。
①考え方について
能力を正しい方向に使う羅針盤が必要です。
どんな素晴らしい能力を持っている人でも、何に使うのか、正しい心が伴わないと、道を外れる可能性があります。
自己中心的な考えが強くなると不祥事を起こす可能性もあります。
②熱意とは
生きる意味を問い直す事です。
日本は豊かな国なのに、なぜ不安や無気力が蔓延るのでしょうか。
衣食住足りているのに礼節に乏しく、自由なはずなのに閉塞感があり、何でも手に入るのに無気力で悲観的です。混迷を極め、先行きの見えない『不安の時代』と言ってもいいでしょう。
それはなぜか?
生きる意味や価値を見いだせず、人生の指針を失っているからです。
生きる意味、そして寿命を考えながら、いつの間にか消えてしまった自分の夢・希望を思い出す必要があります!!
③能力とは
能力はわかりやすく、各人間の得意な部分+努力によって得るスキルです。
豊かな人生を送る上で、誰もが必要と思う部分かと思いますが、『考え方』と『熱意』があってこその『能力』です。
この3つの掛け算を意識しながら、コツコツ努力する事で、数年後、人生を振り返ると、充実していたなと思える事が出来るのではないでしょうか。
【3つのまなび】
まなびを3つにわけてみたぞ!!
1.『信念』が必要な理由

①思い通りにならない時は、思い通りにならないと思っている
少しトンチの様なお話をします。
人生様々な事が起こり、予測しながら生きる事は限界があります。当然思い通りにならない事なんて山のようにあるかと思います。
しかし、ここで考え直して欲しいのは、「人生、思い通りにならない」と思っていますよね??そして、実際に思い通りにならなかったとすれば、思った事が実現されているという事になりませんか??
結局、自分にくるものは、心が呼んだものだけなんです。
大きな事をやり遂げる人は、必ず身の丈を超える大きすぎるくらいの夢を持っています。
自分を引っ張っていく原動力も、その大きすぎる目標です。
思いは『種』です。思う事で次のステップが見えてきます。
なので、やるべき事、やりたい事、それを信念として持つことが非常に大切なんです。
②考え方のコツ
もう少し信念について踏み込んでいきます。
大きすぎる夢を持つ事は重要ですが、ただ単純に「こうなりたいな~」くらいの生半可な思いではなく、寝ても覚めても、頭の上から足の先まで思うくらいの、強烈な“思い”が必要です。
ビジネスに置き換えても、新規事業や新規開拓先の取引先の攻略等、頭の中で軽く考える事は、だいたい常識的な範囲のもので、他の誰かも考えているものかもしれません。
もっと新しく斬新なものは、常識にとらわれない強烈な思いからくるものです。
何度も何度もシチュエーションを繰り返しなが考えていくと、成功への道が一度通った事のある道のように見えてくるものです。そうすると、夢と現実の堺がなくなり、必ず出来るとい確信に変わります。逆にこれくらい突き詰めないと実現は難しいです。
ただ、そんなに悲観的になる必要はありません。
考え方のコツは、↓↓↓です。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。
単純に、前向きにで面白そうなものに食いつき、計画する時はリスクを考え厳密にプランを組み、ポジティブな気持ちで実行する。そうすると、楽しく行動出来ると思います。
③秘めた力のコントロール
『火事場の馬鹿力』という言葉がありますが、人間はもともと力を持っていながら、普段は眠っており、極限状態になると発揮することが出来ます。
ただこの力をコントロール出来たらすごいことですよね??
実はこの火事場の馬鹿力のON/OFFの切り替え方法が科学で解明されつつあるそうです。そこには、プラスな発想や積極思考、前向きな精神状態が大きく関わっていると言われております。
地味な毎日でも、一日一日をコツコツと、同じことを飽きずにモクモクと創意工夫を繰り返しながら積み重ね継続していく、そんな人に花が咲きます。
気づいた時には、火事場の馬鹿力をコントロール出来るようになっているのかもしれません。
毎日の積み重ねは、平凡な人にしか出来ません。才能のある人は、そんなの意味がないと言って途中でやめちゃいます。
平凡な人こそ、非凡に変えられます。
常に目標に進むための問題意識を持って、仕事も日常生活もこなしていくと、何気ない場面にヒントがあるものです。『ニュートンのりんご』が良い例で、りんごが落ちて重力があるなんて誰も想像しないものです。
普段から考えているからこそ、新しい物が見えてくるものです。
2.仕組みから考える

①人生の方程式について
一つ目の学びでは信念という”思い”の大切さにフォーカスしましたが、次はもう少し深掘り、考え方の根拠となる“仕組み”について説明します。
まず、本記事の冒頭で紹介した方程式『人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力』についてですが、具体的に数字を当てはめてみてみましょう。
まず、能力と熱意を点数化します。
★例①:能力が高いが熱意が低いタイプ
能力90点x熱意30点=2700点
★例②:能力は並みだが、熱意が高いタイプ
能力50点x熱意90点=4500点
★例③:能力も熱意も並以下のタイプ
能力40点x熱意40点=1600点
この点数化を見ると、例②のような能力はそこそこでも熱意があるタイプは高得点ですし、誰でも狙えるタイプではないでしょうか??そして、例③のように能力が無いうえに熱意まで無いタイプはやはり点数は低いですね。
熱意の大切さがおわかりいただけたのではないでしょうか。
そして、最後に『考え方』を掛けます。
考え方は、点数ではなく『+ or -』です。
要するに、考え方というのは方向性を示すもので、どれだけ点数が良くてもそれをどう使いこなすかで結果は変わります。もし例②のようなタイプの人間でも、考え方がマイナスになると、『-4500点』となり、せっかくの能力を犯罪に使ってしまうなどという状態になるかもしれません。
この方程式を理解しておくと、人生の考え方が少し見えてくるのではないでしょうか。
②自分がドラマの主演・脚本・監督になる
この章は馬鹿にせず読んで頂きたい部分です。
自分を人生というドラマの主人公にして、自ら脚本を考え監督までしてしまおうという提案です。
少し恥ずかしくも感じるものかもしれませんが、ここで言いたい事は、人生をどこまで忠実に描けているのか。どこまで熱意があるのか。これを考える為です。
怠惰(たいだ)で弛緩(しかん)した人生を送るほど、勿体ないことはありません。
困難があっても真正面から立ち向かい、自分を限界に追い込む。そういう心意気が不可能な状況を打破し、クリエイティブな成果を生み出してくれます。
その積み重ねが人生のドラマのシナリオに生命を吹き込み現実のものとします。
過去を振り返り、どんな人生だったのか、そして今後の人生はどうなるのか。現在は起承転結のどの部分にいるのか。一つのドラマを作るという意味で考えると、少し考え方も軽くなり、同時にワクワクもしてきませんか??
人に言う必要はありません。自分で少し考えてみましょう!!
③偉大な成果は、堅実な努力の集積
世の中で、偉大な成果を上げている人は、堅実な努力を積み重ねた人と言われております。
もちろん、一発当てて億万長者になった人もいると思いますし、すごい事だと思いますが、長い目で見ると、努力を積み重ねた人には勝てない様に思えます。
そんなにコツコツ出来ないという人も、好きな事であれば打ち込む事は出来るのではないでしょうか??もしくは、打ち込むうちに好きになるというケースもあります。やる気についてはコインの裏表で、行動から始まるのか、気持ちから始まるのか、どちらが先かはわかりません。
どちらにしても、楽しいと思えるようになると、意欲が湧き成果が出ます。そうなると好循環に物事が進んでいきます。
まずは、コツコツと行動していきましょう。
3.教訓にすべき言葉

最終章では、教訓にすべき考え方等、今後の人生で自分を戒める事が出来る言葉の数々をまとめてみましたので、参考にしてください。
①徳高き者には高き位を、功績多き者には報奨を
100年以上前からある、古びることのない西郷隆盛の有名な言葉ですね。
功績にはお金で報いて、人格の高潔な者こそ高い地位に据えよという意味なのですが、もっとかみ砕いて会社に例えていうと、成果を出した者には、報酬(給料)を出し、リーダーシップが発揮出来る人格の高い者には、それなりの役職をつけなさい。という事ですね。
営業マンで成績が良いから部長になれる訳ではない。人の上に立つものは、才覚より人格が問われてくるというのは何となくわかると思いますが、100年以上前から現代まで伝わる名言ですね。
②6つの精神
次は、稲盛和夫さんの考える、心を高める為の6つの精神を紹介します。
心を高めると言われても少し難しい気がしますが、生まれたときより死ぬときの方が少しは進歩したと思えるくらいのシンプルな目的です。
- だれにも負けない努力をする
⇒不平不満を言う暇があれば、1cmでも前へ進もう - 謙虚にして驕らず
⇒謙虚な心は幸福を呼び、魂を浄化させる - 反省ある日々を送る
⇒自己中心になっていないか、卑怯な事をしていないか、日々点検する - 生きていることに感謝する
⇒どんな小さなことにも感謝する - 善行、利他行を積む
⇒善行を積んだ人にはよい報いがある - 感性的な悩みをしない
⇒考えても仕方ない事にいつまでもとらわれない
引用:生き方
以上の6つです。文字にすると平凡なものではありますが日々の生活に溶かし込んでいくと、気づいた時には今より成長した自分に会えるはずです。
③人間を惑わす「三毒」を理解する
上述したような綺麗な言葉を意識して人生を送る事は大切ですが、そんなに甘くはありません。その理由は、人間には『煩悩』という最大の敵がいるからです。
『煩悩とは』
・・・心身にまといつき心をかきみだす、一切の妄念・欲望。
そして、煩悩は108あるといいますが、かみ砕いていうとこうなります。
6『五感(眼・鼻・口・耳・舌・手)+心』x3『好・嫌・並』x2『きれい・きたない』x3『過去・現在・未来』=108
★大晦日の除夜の鐘が108回なるのは、人間の煩悩を払い、新年を清らかな心で迎える為です。
上述したように、煩悩は厄介なもので、読んで字のごとく『煩(わずら)わせる、悩(なや)ませる』というものです。
そして、煩悩の中でも一番人間にとって悪影響を及ぼしかねないものを『三毒』といい、欲望・愚痴・怒りです。
人は誰でも持っているもので、赤ちゃんなんて三毒の塊ですね。そして、成長するにつれてコントロールが出来るようになります。
これをどこまでコントロール出来るかは、自分の意識次第となり、この三毒をエネルギーに変えることが出来る事が理想といえます。
何かの判断をする際に、直感の場合、本能(欲望)からきている場合もある為、一度冷静に考え、私信を下げ、利他の心を入れながら判断しなおすと、いい判断が出来るものだそうです。
まとめ
簡単におさらい
今回は本のタイトルの通り、『生き方』について深掘りをしていきましたが、人間はどういう感情で生きているのか、どんな仕組みで人生を歩んでいくのか、今まで考えた事の無かった自分の中身を、少し俯瞰してみることで見えてくる部分もあるのかなと感じております。
- 豊かな人生を送るには、方程式を理解する
- 成功への道は、思うだけではなく描く事
- 世の中の仕組みを理解する
- 自分の頭の中身も理解する
ということで、今回は、
「成功者は、仕組みを理解し、細部まで描く」
についてでした。